NotebookLMとは:Googleの新AIメモアプリがあなたの学習を加速させる。

AIを活用し、情報を短時間で整理・生成・疑問解決するGoogleの新しい挑戦

Googleが新たに開発したAIを基盤としたメモアプリ「NotebookLM」が登場しました。このアプリは、人々がより速く学習できるようにする目的で設計されています。現在、Google Docs上でのみ利用可能で、利用は米国内のユーザーに限られています。

「NotebookLM」は、今年5月のGoogle I/Oイベントで「Project Tailwind」という名前で初めて発表されたもので、現在Google Labsからの実験的な製品として提供されています。

Googleは、強力な言語モデルを使用してゼロから設計された場合、ノート取りソフトウェアがどのようになるかを再考することを望んでいます。この新しいAIは現在Google Docsでのみ利用可能ですが、近いうちに新たな形式が追加されることをGoogleは約束しています。

NotebookLMの革新性

ブログ投稿で新しいメモアプリを紹介する中で、Googleは次のように述べています。
「NotebookLMは、言語モデルの力と約束をあなたの既存のコンテンツと組み合わせて、より早く重要な洞察を得るために設計された実験的な製品です。それは事実をまとめ、複雑なアイデアを説明し、新しい関連性を洞察するバーチャルリサーチアシスタントと考えることができます。そのすべてはあなたが選んだ情報源に基づいています。」

それでは、NotebookLMは他のAIアプリと何が異なるのでしょうか?

Googleの目指すものは、ChatGPTやBardといった人工知能システムと関連する最大の問題である、「幻覚」と呼ばれる現象、つまり大規模言語モデルが間違った情報を生成し、それを確信を持って正解として提示するという問題を解決、または少なくとも軽減することです。

Googleはこのために、’source-grounding’と呼ばれるプロセスを使用しています。
これにより、あなたに関連する情報を知っているパーソナライズされたAIを効果的に作成することができます。Source-groundingにより、言語モデルはあなたのメモや情報源を分析し、答えを見つけることができます。ただし、Googleはアプリに盲目的に依存することを警告し、ユーザーにAIの回答を原典と照らし合わせるよう勧めています。

NotebookLMができること

Googleによれば、NotebookLMは主に以下の3つの大きなタスクを処理することが可能です:

1) 要約の生成
ユーザーは、Google DocをNotebookLMに追加することで、要約や主要な話題、質問を生成することができます。

2) ソース素材に基づく質問の提出
ユーザーは、NotebookLMにアップロードした文書に関する質問を提出することができます。たとえば、伝記に取り組んでいる作家は、リサーチノートをアップロードし、次のような質問を提出することができます:「HoudiniとConan Doyleが交流したすべての時期をまとめてください。」

3) 新たなアイデアの生成
ユーザーは、NotebookLMにアップロードした文書を使用して新しいアイデアを生成することができます。たとえば、新しいビデオのアイデアをアップロードして、AIにスクリプトを生成させることができます。

これらの全てが、新たな学習ツールである「NotebookLM」の可能性を示しています。ただし現段階では、米国内のユーザーのみがGoogle Labsの待ち行列にサインアップすることで利用できますが、その適用範囲は今後広がることでしょう。

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